竣工試験で実施した耐圧試験対応
同業の方から耐圧試験の依頼を受けました。試験対象の設備はPAS付きのキュービクルです。
耐圧試験前に行う安全対策
耐圧試験では高電圧を電気設備に印加するので間違った試験をすると機器を壊してします恐れがあります。安全に試験するため準備と確認が大切です。
PAS(SOG)制御線の処理方法
メーカーの取り扱い説明書通り、制御線を全て外して一括して接地させます。

対地静電容量測定と充電電流計算
耐圧トランスの容量で足りるか、試験時に正常な値が出ているか確認するために対地静電容量を測定しそこから充電電流を算出します。
今回の測定値は16.5nFこれに3.25をかけると充電電流値になります。
計算すると約55mAです。
試験前の高圧メガー測定
耐圧試験前後で測定をして、試験に耐えることができたかを確認します。
耐圧試験機の配線チェック
一番間違えやすい場所です。現場にいた依頼主にもチェックをお願いして相互確認をしました。

試験電圧の半分の時の確認
試験電圧の半分の電圧時に確認をします。
この時点で間違いがないかを確認しておけば安全な状態で試験電圧をかけられます。
一次電流と充電電流値の確認
一次電流と充電電流値が準備前に計算した数値の半分になっているか確認します。
今回は一次電流が2.5A、充電電流が25mAで計算値に近い値だったので問題ありません。
対象機器の検電
これによって開閉器の投入忘れ、キュービクル内の未施工箇所等が発見できます。今回は末端の変圧器までかかっていて問題ありませんでした。
試験電圧時の確認
試験中、異常が発生しないか目視で確認と音に注意します。
試験中の測定
一次電流は5.2A、充電電流は55mAで予想した値に近い値です。
一次電圧、一次電流、充電電流を定期的に記録。今回は1,3,5,7,9分で作業依頼主に読み上げをしました。
10分経過すれば終了です。

耐圧試験後の確認
試験後に機器が損傷してないか等の確認をします。
高圧メガー測定
試験前に測定した値と同じ値で問題ありませんでした。
目視で確認
耐圧試験した機器とそれに関連する箇所を目視で確認します。異常ありませんでした。現状を復帰して試験終了です。
耐圧試験で重要だと感じたこと
耐圧試験は、実際に電圧をかける作業よりも事前準備が最も重要だと感じました。
PAS処理、地絡確認、配線確認、充電電流の事前計算を確実に行うことで、安全かつ確実な試験につながります。
今後も基本を省略せず、慎重な試験対応を心掛けていきます。

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