今回は、年次点検の応援に行きました。
今回担当したのはリレー試験です。
試験した継電器は、
・OCR(過電流継電器)3台
・DGR(方向性地絡継電器)3台
でした。
今回のDGR試験では、普段行っている方法とは少し違う方法で零相電圧を印加して試験を行いました。
三菱製MDG-A3VのDGR試験
今回試験したDGRは、三菱電機製の「MDG-A3V」です。
零相電圧を検出する機器には、MPD-3形が使用されていました。
構成は、
・高圧コンデンサ:MPD-3C
・トランス箱:MPD-3T
となっています。
今回のDGR試験について、作業責任者から、
「T端子からではなく、MPD-3Cの高圧側に試験電圧を印加して試験してほしい」
との指示がありました。
【写真:MPD-3C側にDGR試験器の配線を接続したところ】

T端子から試験する場合は1/10の電圧
MPD-3Tには、DGR試験で使用できるT端子があります。
このT端子を使用して試験する場合と、MPD-3Cの高圧側から試験電圧を印加する場合では、試験器から印加する電圧が異なります。
今回の設備の場合、高圧側から試験電圧を印加すると、DGRは約190Vで動作しました。
一方、MPD-3TのT端子から試験する場合は、高圧側から印加する場合の1/10の電圧で試験することができます。
そのため、目安としては、
MPD-3Cの高圧側から印加:約190V
MPD-3TのT端子から印加:約19V
となります。
約19Vで動作するDGRと約190Vで動作するDGRがあるという意味ではなく、同じDGRでも試験電圧を印加する場所によって、試験器から印加する電圧が変わります。
普段はT端子を使用して試験することもありますが、今回は高圧側から試験電圧を印加したときの動作値を記録してほしいとのことだったため、MPD-3C側から試験を行いました。
高圧側から試験電圧を印加するときの注意
今回の試験では、試験電圧を印加するときに注意する点がありました。
MPD-3Cだけを電路から切り離して試験することができない状態だったため、試験電圧を印加すると接続されている電路側にも試験電圧が加わります。
当日はDGR試験と並行して、高圧メガーによる絶縁抵抗測定も行われていました。
そのため、試験電圧を印加する前には周囲の作業者へ声を掛け、電路に触れている人がいないことを確認してから試験を行いました。
複数人で同時に作業する年次点検では、自分が担当している試験だけでなく、他の作業者がどのような作業をしているのか確認しながら進めることが重要です。
経験者に確認しながら試験を実施
今回の方法でDGR試験を行うのは、私にとって初めてでした。
一緒に作業していただいた方が経験者だったため、不明な点や不安な箇所について確認し、指示を受けながら作業を進めました。
試験は問題なく終了しました。
普段使用することのあるT端子からの試験だけでなく、MPD-3Cの高圧側から実際に試験電圧を印加する方法を経験でき、良い勉強になりました。
今後、同様の設備で試験を行う際にも、今回の経験を活かしていきたいと思います。
自家用電気工作物の保安管理について
安井電気管理事務所では、神奈川県を中心に自家用電気工作物の保安管理業務を行っています。
横浜市・湘南エリアを中心に、東京都内などでも受託・点検の経験があります。
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