相模原市の現場で、
変圧器更新工事の翌日に絶縁監視装置から漏電警報が発報しました。
すぐに現地へ向かい、原因調査を行いました。

■Iorが57mAと異常値を表示
絶縁監視装置のデータを確認すると、
・電灯回路
Ior:57mA
という値が出ていました。
通常の感覚からすると明らかに異常値です。

■クランプ測定では5mA程度
実際にB種接地線をクランプで測定すると、
約5mA程度
しか流れていませんでした。
絶縁監視装置との数値に大きな差があります。

■変圧器更新の影響を疑う
前日に変圧器更新をしているため、
・変圧器本体の異常
・配線ミス
を疑い、目視点検を実施しましたが
特に異常は確認できませんでした
■Ior設定の影響も検討
ここで思い出したのが、Ior設定です。
Iorは
電圧情報(位相)を取り込んで
静電容量電流を除去した値
を表示しています。
そのため、
変圧器更新後は再設定が必要になる場合があります
一度、
Ior → Io に設定変更
を実施しましたが、
数値は改善しませんでした
■CT不良を疑い検証
次にCT(クランプ)の異常を疑い、
動力側のCTを電灯側へ仮設置
さらに、
電灯のB種接地線にCTを2つ取り付けて比較
を実施しました。

■結果:片方だけ異常値
測定結果は以下の通りです。
・CT① → 21mA(異常値)
・CT② → 7mA(正常値)
同一回路で差が出るため
CTの不具合と判断

■不具合CTの状態
接続部の確認や清掃を行いましたが、
・抜き差し
・汚れ除去
をしても改善せず
完全に劣化・故障と判断しました

■今回の原因まとめ
今回の漏電警報の原因は
CT(クランプ)の不良
と判断しました。
ただし、
・変圧器更新後のIor設定未実施
も影響している可能性は否定できません。
■対応内容
・お客様へ状況説明
・CT交換を提案
・予備がないため後日交換予定
としました。
■同様のトラブルを防ぐポイント
変圧器更新後は必ず以下を確認します。
・Ior設定の見直し
・電圧入力の確認
・絶縁監視装置の動作確認
・CTの状態確認
更新工事後は「測定系トラブル」も起こりやすいので注意が必要です。
■まとめ
・Iorの数値だけで判断しない
・必ずクランプで実測する
・異常時はCTも疑う
今回のように、
測定器側の不具合が原因になるケースもあります
■お問い合わせはこちら
絶縁監視装置の異常や、
変圧器更新後のトラブル対応も行っています。
点検・調査のご相談はお気軽にお問い合わせください。


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