今回は、現場でお会いした工事業者さんから、大雨によって地下に設置された変電設備が浸水した事例についてお話を聞きました。
私が担当している現場で発生した事例ではありませんが、電気主任技術者として非常に考えさせられる内容でしたので、ご紹介します。
なお、本記事は工事業者さんから伺った内容をもとに記載しており、施設名や所在地など、現場を特定できる情報は記載していません。
大雨によって地下の変電設備が浸水
工事業者さんのお話では、大雨によって地下に水が入り、地下に設置されていた変電設備が浸水してしまったそうです。
そしてUGSが動作し、施設が停電したとのことでした。
地下に変電設備が設置されている場合、大雨などによって地下へ大量の水が流れ込むと、電気設備にも大きな被害が発生する可能性があります。
今回は実際に設備まで水が入り、停電に至ったというお話でした。
ポンプで排水して復旧作業
停電後は、現場を担当する電気主任技術者のもとで復旧作業が行われたそうです。
まずはポンプを使用して地下に溜まった水を排出。
その後、変電設備内に風を送り、濡れてしまった設備を乾燥させながら復旧作業を進めたとのことでした。
水がなくなったからといって、すぐに送電できるわけではありません。
浸水した設備の状態を確認し、安全に使用できる状態なのかを判断しながら復旧を進める必要があります。
ケーブルや変圧器を緊急で交換
浸水による被害を受けた設備のうち、交換が必要となったケーブルや変圧器については、緊急で交換を行ったそうです。
必要な設備を交換したことで、一時的に送電を再開し、施設内で電気を使用できる状態まで復旧することができたとのことでした。
ただし、それですべての復旧が完了したわけではありません。
今回の浸水によって劣化してしまった箇所については、今後も順次更新していく予定とのことでした。
自分の担当現場で発生したらどうするか
幸い、私が担当している現場では、今年の大雨による変電設備の浸水被害はありませんでした。
しかし、今回工事業者さんから話を聞いて、
「自分が担当している現場で同じことが起きたら、どう対応するだろうか」
と考えるきっかけになりました。
大雨や台風などの自然災害は、いつ発生するか分かりません。
特に地下や低い場所に電気設備が設置されている現場では、浸水によって停電や設備故障につながる可能性があります。
実際に災害が発生した際には、電気主任技術者だけですべてを復旧できるわけではなく、工事業者さんをはじめとした関係者との連携も重要になると思います。
今回の話を聞いて、普段の点検だけでなく、
「災害が発生したときに、どのように安全を確保して復旧につなげるか」
ということも考えておく必要があると感じました。
今後も日々の点検を行いながら、万が一のトラブルが発生した際にも対応できるよう、心構えをしておきたいと思います。
