年次点検中にZCT二次側の未処置を発見
年次点検中に、ZCT(二次側)の未処置箇所を発見しました。
今回の現場では、以前は所内GR(地絡継電器)を使用していた設備だったようですが、後年になってUGSが設置されていました。
【写真:手直し前のZCT】

UGS(地中引込用高圧気中負荷開閉器)は地絡保護機能を持っているため、所内GRが不要になるケースがあります。
実際に確認すると、GR本体は端子台から取り外されており、不要動作を防ぐ処置がされていました。
【写真:GRが端子台から外れている様子】

設備を確認すると、UGSの製造年は2018年製、その他の機器は1990年前後の製造年でした。
そのため、後年になってUGSを追加設置し、既設の所内GRを使わない設備へ変更されたものと推測されます。
ZCT二次側の未処置には注意が必要
ただし、今回気になったのはZCT(二次側)の配線処置がされていなかったことです。
ZCT二次側は電流回路です。
不要になったGRを取り外した際、本来であれば二次側を短絡処置しておくことが望ましいですが、今回は開放状態のままになっていました。
ZCT二次側を開放状態のままにしておくと、異常時や誤った取り扱いによって高電圧が発生し、機器の焼損や事故につながる可能性があります。
そのため、今回の年次点検で短絡線を準備し、安全対策として二次側の短絡処置を実施しました。
【写真:手直し後のZCT】

月次点検で気づき、年次点検で安全対策
この箇所は、月次点検時に気づいていた内容です。
UGSを新規設置した現場では、今回のように既設GRが不要になっているケースがあるため、注意して確認しているポイントの一つでした。
月次点検で異常や気になる箇所を把握し、停電を伴う年次点検で安全に手直しを行う――。
このような小さな改善の積み重ねが、事故防止につながると考えています。
まとめ
年次点検では測定だけでなく、設備の状態確認や安全面のチェックも行っています。
「古い設備を使っている」「UGS更新後の設備が気になる」「長年点検していない」などありましたら、お気軽にご相談ください。
自家用電気工作物の保守点検・年次点検のご相談をお待ちしております。

