キュービクルの絶縁抵抗が低下している場合、
その原因が分からず不安になることはありませんか?
今回の現場では、
絶縁抵抗が1MΩまで低下している状態を確認しました。
調査の結果、原因は
「換気扇から落ちる埃」
でした。
実際に清掃を行うことで、50MΩまで回復しています。
本記事では、
・絶縁抵抗低下の原因
・現場での改善方法
・再発防止のポイント
を実例ベースで解説します。
設備概要は以下の通りです。
・屋上キュービクル
・PAS付
・変圧器容量:150kVA
・コンデンサ:1台
・製造年:2005年
■ 初回点検で絶縁抵抗1MΩ(キュービクルの異常値)
2年前にこの現場を受託し、最初の年次点検で絶縁抵抗を測定したところ、
1MΩ
というかなり低い数値でした。
一般的にキュービクルの絶縁抵抗は、
数十MΩ以上あることが望ましいとされています。
そのため、今回の1MΩという数値は
明らかに異常値と言える状態でした。
このままでは地絡事故につながる可能性があるため、原因調査を行いました。
■ 絶縁抵抗低下の原因は換気扇からの埃
調査の結果、原因として考えられたのが
換気扇から落ちる埃です。
このキュービクルは、天井に換気扇が設置されており、そのすぐ下にコンデンサ用のLBSがあります。
そのため、換気扇から落ちた埃が機器に付着しやすい構造になっていました。


さらに、変圧器の上には黒い大きな埃が堆積していました。

これらの埃がLBSやがいしに付着することで、絶縁低下を引き起こしたと考えられます。

■ キュービクル内の清掃で50MΩまで回復
年次点検中に以下の対応を実施しました。
・LBS周辺の清掃
・換気扇周辺の清掃
その結果、翌年の年次点検では
50MΩまで回復
しました。
基準値以上には回復しましたが、まだ安心できる数値とは言えないため、
・入念な清掃
・絶縁保護剤の塗布
を実施しました。

レクステンドは、機器表面に被膜を形成し、
湿気や汚損による絶縁低下を防ぐ効果があります。
特に、
・埃が多い環境
・湿気が多い屋上設備
では有効です。
■ 絶縁低下で地絡事例
今回のようなケースは、過去にも別現場で経験しています。
その現場では、
・絶縁低下した状態
・雨天時に年次点検
という条件が重なり、
復電時にがいしから火花が発生 → 地絡 → UGS動作
というトラブルが発生しました。
ドライヤーで湿気を除去し、一時的に絶縁を回復させて復電しましたが、
一歩間違えれば波及事故につながる可能性もありました。
■ キュービクルの絶縁低下を防ぐ対策
・換気扇の位置によっては埃が機器に直撃する
・埃+湿気で絶縁低下が進行する
・清掃で改善するケースもあるが油断は禁物
特に
「換気扇の直下にLBS・がいしがある構造」
は要注意です。
■ キュービクルの絶縁抵抗低下でお困りの方へ
・絶縁抵抗が低い原因が分からない
・清掃や改善が必要か判断できない
・点検を外部に委託したい
このようなお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
横浜市を中心に、
キュービクルの保安管理・点検業務を承っております。

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