キュービクルの絶縁抵抗が低いと、地絡事故や停電につながる可能性があります。
「なぜ絶縁が下がるのか?」
「どう対処すればいいのか?」
現場で実際に多い原因と対策を、電気主任技術者の視点で解説します。
絶縁抵抗低下の主な原因は以下の3つです。
・樹脂部品の汚れ・劣化
・古い機器の経年劣化
・引き込みケーブルの劣化
キュービクルの絶縁抵抗が低い原因
① 樹脂製部品の汚れ・劣化
高圧機器には樹脂製の絶縁部品が多く使われています。
- がいし
- LBS
- VCB
これらの表面に埃や汚れが付着すると、絶縁性能が低下します。
特に古い設備では劣化も進んでおり、絶縁低下の原因になりやすいです。
② 古いLBSなどの経年劣化


三菱製の古いLBSなどは樹脂部品が多く、
1980年代製の設備では劣化が進んでいるケースが多いです。
このような機器は清掃だけでは改善できない場合もあり、
更新が必要になることがあります。
③ 引き込みケーブルの劣化
引き込みケーブルの更新目安は約20年とされています。
また、ケーブルには種類があり、
- E-Tタイプ
- E-Eタイプ
などで地絡の発生しやすさが異なります。
年次点検で絶縁抵抗が良好でも、
突然地絡事故を起こすケースもあります。
④ 一部メーカーの不具合ケーブル
過去には製造工程の問題により、
絶縁抵抗が良好でも地絡事故が発生するケーブルがありました。
該当する場合は、メーカーに問い合わせることで
対応できる可能性があります。
絶縁低下を放置するとどうなるか
絶縁低下を放置すると、
👉 絶縁低下
👉 地絡事故
👉 波及事故
という流れで、他の建物まで停電させてしまう可能性があります。
対処方法・予防策
① 年次点検での清掃
樹脂部品の汚れは清掃で改善することが多いため、
定期的な清掃が重要です。
② 古い機器の更新
- LBS
- VCB
- ケーブル
など、経年劣化している機器は更新を検討します。
③ ケーブルの状態確認
以下を確認することが重要です。
- 製造年
- 製造メーカー
- ケーブル種類(E-T / E-E)
- 絶縁抵抗値
④ PAS・UGSの設置
地絡事故が発生した場合でも、
波及事故を防ぐために有効です。
自施設は停電しますが、
周囲の建物への影響を防ぐことができます。
まとめ
キュービクルの絶縁低下は、
- 汚れ
- 経年劣化
- ケーブル不良
などが原因で発生します。
対策としては、
- 清掃
- 定期点検
- 機器更新
を適切に行うことが重要です。
不安がある場合は、電気主任技術者へ相談することをおすすめします。
当社ではキュービクルの点検・絶縁測定のご相談を承っております。
「絶縁抵抗が低くて不安」
「設備が古くて心配」
という方は、お気軽にお問い合わせください。

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